肺ガンとアスベストの関係
アスベスト繊維による肺ガン
近年、肺ガンでなくなる方が急増し、ついに1993年に肺ガンが男性のガン死のトップになりました。また、女性についても肺ガンで亡くなる方が急増しています。
肺ガンの原因というと、真っ先に思い浮かぶのがタバコです。しかし、アスベストも肺ガンを引き起こすことは間違いありません。
肺に吸い込まれたアスベスト繊維の多くは、肺などの臓器にささり、ため込まれ、20年~40年の潜伏期間の後に肺ガンを起こす可能性があります。肺ガンになる確率は、吸い込んだアスベスト繊維の量に比例すると考えられています。
まず問題になるのは、アスベスト製品製造労働者の他に、造船労働者、保温工、ボイラーマン、建設・解体労働者など、職業的にかなりのアスベスト繊維を吸い込む可能性のある人たちです。
タバコとアスベスト
また、タバコとアスベストの発ガン性には相乗作用があります。タバコを吸う人がアスベスト繊維を吸い込むと、5倍も肺ガンにかかりやすくなるのです。
アスベストの使用量が1950年代から急増していることと、アスベストによる肺ガンの潜伏期間が20年から40年であることも踏まえると、アスベストが肺ガン急増の一因であることは間違いないと思われます。
アスベストは労働者の問題として取り上げられましたが、一般環境の中のアスベストも問題です。
発ガン物質などの外からの刺激に対しては、子どもなどの若い細胞ほど鋭敏に反応するといわれているので、一般環境中におけるアスベスト濃度は多少を問わず問題だといえるでしょう。