アスベストは発ガン物質
吸い込んだアスベストの量に比例
アスベスト繊維を吸い込んでもガンにならない安全な濃度は無いと考えられていますが、1本でも吸い込んだら絶対ガンになってしまうというわけではありません。
今では日本に住んでいる人はほとんどアスベスト繊維を吸い込んでいますが、全員がガンになるというわけではないのです。
アスベスト繊維を吸い込んだ場合の発病率については、アスベスト製品製造労働者などのデータがあります。アスベスト肺に関しては、ある程度吸い込んでも発病しない安全な濃度があると考えられているのです。
ですが、肺ガンや悪性中皮腫などのガンについては吸い込んだアスベスト繊維の量に比例して、ガンになる可能性が大きくなると考えられています。
少量のアスベスト繊維を吸い込んだ場合の発ガン率は測定できないので、大量のアスベスト繊維を吸い込んだ場合のデータをもとに推定しています。
塵も積もれば‥‥
色んな機関の推定を比較検討した研究を挙げてみます。次に挙げるのは、アスベスト繊維1本/ℓの空気を50年間呼吸したときの生涯発ガン率(対10万人)で、アスベスト繊維は白石綿と他のアスベスト繊維の混合です。
□EPA(米国環境保護庁)
・肺ガン 10 ・中皮腫 40 ・合計 51
□CPSC(米国消費者製品安全委員会)
・肺ガン 2~19 ・中皮腫 11~111 ・合計 13~130
□NRC(米国ガン研究所)
・肺ガン 18 ・中皮腫 69 ・合計 88
□ORC(カナダ王立オンタリオ委員会)
・肺ガン 17 ・中皮腫 55 ・合計 87
上の研究をもとにして計算すると、アスベスト繊維1本/ℓの空気を10万人が50年間呼吸したとすると、13人から130人が肺ガンあるいは悪性中皮腫で死亡すると推定されるのです。