他の環境汚染との比較
優れた材料が起こした環境問題
アスベストは、耐熱性や耐食性などがある極めて優秀な材料です。ですが、有害性をあらかじめチェックすることなく使用を拡大させてしまい、結果として環境問題を引き起こしてしまったのです。
この他にも同じような例が多くあります。例えば、ポリ塩化ビニル、PCB、フロンなどが挙げられます。これらに共通しているのは、安全で同等の性能を持ち、コストを上げない代替品がなかなか見つからないことです。
工業用などに使われる材料は、有用な部分だけに注目して普及したものなので、これからも同じような環境問題が起こることが予想されます。
また、生活のまわりに存在する有害な複数の材料に曝露していた場合、原因物質の特定は困難になります。さらに悪条件が重なると、複数の病気が重複して発病することも考えられます。
では、その環境問題を生じさせた材料などを挙げていきましょう。
◆ポリ塩化ビニル
電線被覆材、壁材やフローリングなど建材、配管被覆材、自動車内外装部品など多くの用途に使われています。
ですが、廃材などを800℃以下の低温で焼却処理するときにダイオキシンが発生することが問題となり、国際的に使用が制御されています。
燃焼の条件によっては、塩化水素ガスの発生があり、急性的な毒性及び機器などへの腐食も起こします。
アスベストと比べると、材料そのものが毒性をもっているものではなく、燃焼することによって問題となる点が違います。