他の環境汚染との比較(2)
優れた材料が起こした環境問題(2)
◆PCB(ポリ塩化ビフェニル)
電気絶縁性に優れており、金属に対して安定で不燃性、耐熱性であることから、コンデンサーや変圧器の絶縁溶剤、潤滑油などに使われました。
ですが、カネミ油症事件で肝臓障害、色素沈着など有害性が問題となり、1972年に製造を中止しました。現在は「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に規定され、輸入、使用も禁止されています。
アスベストと同様に、材料そのものが有害であることから、存在確認が極めて重要ですが、PCBの存在調査では正確な量がなかなか把握できず、問題となりました。
さらに、法的な処理方法が確立するまでに時間がかかったことで、保存を余儀なくされた企業にとって大きな負担となりました。
◆フロン類
フロン類とされているものは、CFCsや,HFCsがあります。フロンは商品名ですので、海外ではこの名称はあまり使用されていません。欧米では、商品名のフレオンとして一般的に知られています。
フロン類は化学的に安定な物質で、無色、無臭、不燃性で有害性が低いなどの性質をもつ材料でスプレー、冷房、冷凍、冷蔵用の冷媒、プラスチックの発泡剤など多くの用途に使用されました。
しかし、フロン類によって成層圏でオゾン層を破壊することが確認され、国際的に法律によって強制的に排除されました。優秀な材料の利用が、人類の存在自体を危うくしたといっても過言ではありません。