アパート・ビル・マンション等のアスベスト
耐火被覆材
マンション、事務所ビルなどの非木造建物の骨格は、鉄骨あるいは鉄筋コンクリートでできています。鉄骨は火事になった時に熱で曲がってしまい、人が避難できなくなる恐れがあります。
これを防ぐために、鉄骨には耐火被覆が義務づけられています。この耐火被覆材にアスベストが使用されてきました。
鉄骨の耐火被覆はアスベストをセメントと混ぜて吹き付けるのが一般的でした。これが吹き付けアスベストです。ただ、この作業は大量のアスベストが飛び散るので、1975年にアスベスト吹き付けは原則的に禁止されたのです。
とはいえ、アスベスト吹き付けも完全に禁止されているわけではないので、現在でも行なわれているという話もあります。
ビータイル・石綿スレート
アパート、マンション、事務所ビルや工場では、アスベスト含有建材も多く使われています。こうした建物では室内や廊下の床にピータイル、ビニアスタイルと呼ばれる四角形の薄いタイルを敷き詰めてあるのがよく見られます。
このピータイルには1986年までアスベストが使用されてきました。現在製造されているものには含まれていないようですが、1986年以前に製造されたビータイルはアスベストを含んでいると考えていいでしょう。
廊下やトイレの天井、工場・倉庫などの屋根や外壁には、石綿スレートが使われます。石綿スレートはアスベストをセメントで固めたもので、アスベスト含有率は10~30%にもおよびます。
屋根材には波形スレート、室内では平板スレートが使用されています。屋根材として使用された石綿スレートは酸性雨や紫外線などの影響で劣化しやすく、アスベスト飛散が問題になっています。