学校のアスベスト
吹き付けアスベスト
1987年、小中学校などの吹き付けアスベストが社会問題化しました、文部省は早速吹き付けアスベストの調査を指示し、対策に乗り出しました。現在では、小中学校の吹き付けアスベスト対策はほとんど完了したと言われているようです。
ですが、実際には吹き付けアスベストが残っている小中学校が数多くあります。
なぜなら、吹き付けアスベストの調査がいい加減だったからです。アスベストを含有する吹き付け材の商品名は最低でも38ありますが、文部省がリストアップした商品名は3つだけだったのです。
文部省調査の対象になったのは教室だけで、給食室、廊下などは調査対象外だったのです。そのため、調査が終わった後に吹き付けアスベストが発見されるケースが各地で相次ぎました。
「封じ込め」と「囲い込み」
また、吹き付けアスベストの約2割は取り除かずに、「封じ込め」または「囲い込み」で済ませたことにも問題があります。
「封じ込めは」薬剤でアスベストを固める工法で、「囲い込み」はアスベストを吹き付けた天井などを天井板で見えなくします。いずれも、吹き付けアスベストは残ったままなのです。
大学の場合は、もっと深刻です。理科室の実験室などにアスベストが吹き付けられていることが多いのですが、対策があまり進められていないのです。
概して、対策がとられているのは吹き付けアスベストのみです。大量に使用されているアスベスト含有建材は、未処理のまま放置されているのです。