駅のアスベスト
石綿スレートの劣化
電車や汽車のプラットホームの屋根は、木製、金属製のものもありますが、波形石綿スレート製のものが圧倒的に多いのは事実です。石綿スレートはアスベストをセメントで固めたもので、アスベスト含有率は10~30%と高率です。
ドイツでは石綿スレートの劣化について詳しく研究されています。その結果、
○酸性雨や二酸化硫黄の作用で表面が腐食して劣化し、アスベスト繊維がむきだしになる
○壁材より屋根材の方が、劣化が早い
○腐食の速度は雨の酸性度と大気汚染物質の濃度によって左右される
○飛散したアスベスト繊維は、原料のアスベスト繊維と同程度の発ガン性を示す
○劣化した石綿スレート1㎡あたり1時間に100万本から10億本、平均5600万本のアスベスト繊維が飛散する
などということが分かっています。
石綿スレートの劣化は日本でも見られます。古い屋根材は表面がボロボロになり、手で触っただけでアスベスト繊維が飛散します。酸性雨でセメントが溶け出し、スレート板が薄くなっています。
ドイツの調査結果をそのまま日本にあてはめると、1枚の石綿スレートから1日に平均27億本、年間約1兆本ものアスベスト繊維が飛散していると考えられるのです。
プラットホームにも
プラットホームの屋根以外にもアスベストが使用されています。渡り階段の壁、トイレの天井などに平板石綿スレートがよく使用されています。
たまに、石綿スレートを遊び半分で蹴破る人がいますが、石綿スレートを割るとアスベストが飛散するので、わざわざアスベスト繊維を吸い込んでいるようなもので非常に危険です。