水道水とお酒
アスベスト水道管
これまでに様々な材質の水道管が使用されてきました。その中にアスベスト水道管があります。これはアスベストをセメントで固めて管状にしたものです。
幅広く使用されてきましたが、衝撃に弱く、自動車の交通量の多い所ではその重みでつぶれたり、新潟地震ではあちこちでアスベスト水道管が破裂し断水しました。アスベスト水道管が劣化するとアスベスト繊維がはがれてきます。
1988~1989年に東京都衛生研究所が都内の水道水を透過型電子顕微鏡で検査し、水道水1ℓ中にある7500~9万3000本のアスベストを検出しています。こうしたことからアスベスト水道管をライニング鋳鉄管などに交換する工事が各地で行なわれています。
ビル屋上の高架水槽が水道水質悪化の原因になるので、厚生省は水道の圧力を上げて高架水槽を不要にするため、補助金を出してアスベスト水道管の取り替え工事を推進しています。
お酒のアスベスト
また、日本酒やワイン醸造の最終段階でアスベスト製フィルターが使用されてきました。1976年から国税庁と業界団体がアスベストフィルターの使用を自粛するよう指導したようです。
しかし、東京都立衛生研究所の調査で日本酒から大量のアスベスト繊維が検出され、その後も使用されていたことが明らかとなりました。1985年、日本酒造組合中央会は全面不使用の通達を出しています。現在、使用されていないかどうかは分かりません。
アスベスト繊維を吸い込むとガンになる可能性がありますが、アスベスト繊維を飲んだ場合の影響については今のところ、定説がないようです。