アスベスト工場のアスベスト
アスベストの飛散
アスベスト製品を製造する工場あるいは事業場は、全国に約300以上あります。工場数は年々減っていますが、大阪府に全工場の1割以上が集中しています。工場の所在地は各都道府県に情報公開請求すれば分かります。
工場のアスベスト飛散防止対策は非常にいい加減だったようで、環境庁の調査によると石綿スレート等製造工場の集じん機の排出口で空気1ℓ中に最高2万本ものアスベスト繊維が検出されました。
集じん機のフィルターが機能せず、アスベストを周りに撒き散らしていたのです。集じん機の管理不備のほか、工場の出入り口や窓が開いていたなど、色んな原因で工場からアスベストが飛散していたのです。
大気汚染防止法の改訂
アスベスト製品製造工場の近くに住んでいた人が死亡する例が相次いだため、1989年に大気汚染防止法が改訂されました。
□アスベストは特定粉じんと規定され、アスベスト製品製造機は特定粉じん発生施設に指定され、届出が義務付けられる
□事業者は半年に1回、工場敷地境界のアスベスト濃度を測定し、記録を3年間保存することが義務付けられる(従業員50人未満の工場は免除)
□工場敷地境界のアスベスト濃度の規制基準10本/ℓが設けられ、事業者は規制基準を守る義務が課せられる
□都道府県知事は汚染状況を常時監視する義務を負うと同時に、立入検査の権限を与えられる
大気汚染防止法改訂によって、果たしてアスベスト撒き散らしは改善されたのでしょう
か。1992年に都道府県等が112工場・事業場の敷地境界でアスベスト濃度を測定した結果、7ヶ所で規制基準を超過しており、改善を指導したとのことです。
このように一定の成果は上がっているものの、依然としてアスベストを撒き散らしている工場はあるようです。