アスベスト鉱山地帯と蛇紋岩採石場
アスベスト鉱山跡地
アスベスト鉱山跡地も蛇紋岩採石場もアスベスト汚染の発生源となっているようです。第2次世界中、アスベストの輸入が途絶えたため、政府は全国各地でアスベスト鉱山開発に乗り出しました。
アスベストは軍艦、戦闘機などの断熱材などとして必須の軍需物資だったのです。最大のアスベスト鉱山は、北海道富良野市にあるノザワ鉱山でした。敗戦後、アスベスト鉱山は次々と閉鎖されていきました。
日本のアスベスト鉱山跡地は、59ヶ所以上あるそうです。これらのアスベスト鉱山跡地はいったいどうなっているのでしょうか。
富良野市山部には、ノザワ鉱山をはじめとする3つのアスベスト鉱山跡地があります。いずれも草木も生えないままの山として放置されてきました。山肌のあちこちに蛇紋岩が転がっており、それが風化・崩壊を繰り返していきます。
そして露出したアスベスト繊維が空気中に飛散し、あるいは雨水や雪解け水に運ばれて、脇を流れる川の河川敷に大量にたまっています。川の水が増水するたびに、下流に運ばれていくのです。
長崎県の三和町にもアスベスト廃鉱山跡地があります。この跡地は一部は整地され、病院や町役場が建てられています。廃石が近くの港湾施設に使用されたこともあったようです。
また、熊本県松橋町では、廃鉱山・廃工場跡地周辺の住民の中に胸膜肥厚が多発していることが報道されて問題になったことがあります。いずれの県もアスベスト汚染の実態は明らかではありませんが、調査をする必要があるのは言うまでもありません。
蛇紋岩地帯
日本の蛇紋岩地帯は、北海道から九州まで幅広い範囲に分布しています。蛇紋岩は、砂利石や骨材として道路工事や建設用材に多く使用されています。蛇紋岩の採掘に伴うアスベスト汚染の実態は既に環境庁の調査によって明らかになっています。