地震に対するアスベスト対策(2)
アスベストの調査と除去を進める
震災で倒壊したビルからアスベストを除去するとき、完全に行なうのは困難です。ですから、今のうちにビルなどのアスベストを調査し、除去させたほうがいいでしょう。
また、阪神・淡路大震災では、吹き付けアスベストさえ除去せずに解体するケースが多かったようです。震災後のビル解体に関しては、行政などの第三者にアスベストを調査させる体制が必要です。
そのためには、震災後にアスベストをボランティアで調査する「臨時アスベスト調査員」を養成しておいたほうがいいと思われます。
防じんマスクの製造量は、もともと労働者の需要にあわせて設定されています。当時の震災では、当初、市民に防じんマスクは行き渡りませんでした。やはり、普段から各自治体等には防じんマスクを備蓄させておいたほうがいいでしょう。
アスベスト製品の使用規制
日本はまだ、年間20万トンものアスベストを使用しています。その9割以上は、住宅屋根用化粧石綿スレートや工場・倉庫などの波形スレートなど、建材として使用されています。
アスベストがあれだけ問題になった被災地でも、新築の戸建て住宅の屋根に、化粧石綿スレートが使われていたりします。
現在では、特殊なパッキン用などを除いて、アスベスト製品は一切必要ありません。建設省、文部省なども新築時にアスベスト製品は使用しない方針を打ち出しています。アスベスト不使用をさらに広げて、原則的に使用を禁止していくことが望まれます。