アスベストの問題点
発ガン物質
アスベスト繊維は非常に細い繊維なので、吸い込むと気管から気管支、さらに肺の一番奥の肺胞まで入り込んで、ガンを引き起こす恐れがあります。つまり、アスベストは発ガン物質なのです。
アスベストによって起こるガンとして、はっきりしているものがあります。1つは肺ガンで、もう1つは悪性中皮腫といって、肺のまわりをおおっている薄い胸膜や腸のまわりの腹膜にできるガンです。
肺ガンは様々な発ガン物質で起こりますが、悪性中皮腫の原因はアスベストと考えて、間違いはないでしょう。
相乗作用で効く
アスベストと他の発ガン物質との相乗作用で、肺ガンを起こしやすくなることが知られています。アスベスト製品製造工場の労働者は一般の人の5倍、そのうちタバコを吸う人の場合は、53倍も肺ガンになりやすいのです。
アスベストとタバコによる肺ガンの発ガン性は、掛け算で効いてきます。アスベストが特に問題になるのは、他の発ガン性物質との相乗作用があるからなのです。
アスベストは身近な発ガン物質です。非常に細い繊維なので、空気中に飛散すると、なかなか落ちてはきませし、肉眼では見えず匂いもしないのです。自然界では、ほぼ分解しんはいので環境中にどんどん蓄積していくので、汚染は広がるばかりです。
様々な病気で亡くなった方の肺の一部を取り出して薬品で溶かし、残ったアスベスト繊維を電子顕微鏡で調べると、1984年から1988年には99%の人の肺からアスベスト繊維が検出されています。
アスベストが特に問題になるのは、こういった事実があるからなのです。