アスベストが使われている物
当時は「夢の物質」
アスベストは天然の鉱物ですが、軽くて強く、糸に紡いだり、布に織る事も出来、断熱性、絶縁性にも優れ、酸やアルカリなどの薬品に強く、腐食しないという優れた性質を持っています。
発ガン性が問題になるまで、「夢の物質」と言われ、産業用品から日用品まで、約3000種類もの用途があったのです。
日常生活の一部
アスベストは紡ぐことができるので、アスベスト糸あるいはアスベスト布も大量に作られました。これらは、造船、製鉄、自動車を始め、熱に関係する様々な部門で活用されました。
電線や管の被覆・充てん材、防火カーテン、防火幕、保温材、パッキンなどに使用されて、アスベスト布団なる保温材まで作られたのです。
磨耗に強い性質を利用して、ブレーキなどの摩擦材としても使用されています。
自動車のブレーキライニング、クラッチフェーシング、バイクなどのディスクパッド、さらにエレベーターをはじめ各種産業機械のブレーキライニング、クラッチプレート、鉄道用のブレーキなどにも使われてきたのです。
また、アスファルトと混ぜて道路舗装、自動車底部の塗装、屋根、タイルなどに使われたり、接着剤や塗料にも充てん材として使用されました。トースター、電気オーブン、ヘアドライヤーなどの断熱材、電熱線の保持材にもアスベストが使われてきたのです。
しかし、アスベストの発ガン性が広く知られるようになると、アスベストの用途は大幅に制限されるようになりました。その結果、アスベストの約9割は建材に、約6%がブレーキなど摩擦材に使われています。
アスベスト含有建材の大部分は、コロニアルなどの商品名で知られる薄い屋根瓦と、石綿スレートです。